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親のがまん。

先日、ある公立高校の野球の練習を見ていました。

熱心な監督先生が、高校生たちに「トレーニングのマットはここへ置いて、こっちに並んで右手から」とか、「だれがそうせいと言うたんや!もう一回やれ!」とか、

すごく細かく指示して、選手たちが全く考えなくていいようにしていました。

選手たちは自分で考えなくても、言う通りにしていたらいい、いや、言う通りにしないとまた怒鳴られるん…ですわね。

 

未だにこんな昭和初期のような指導をしてるなんて…。

ああ、こりゃこのチームはずっと弱いままやろうなぁ…、なんて思ってしまいました。

 

それと似たような事なんですが、バッティングや守備の技術も、

指導者がいちいち「ああせいこうせい」というのは絶対ダメなんですよね。

勉強もしかり。

 

私は以前営業していたからわかるのですが、人によって理解の仕方も違いますし、響くポイントが違います。

例えば、子どもが勉強を嫌がるときは「親に勉強のやり方を押し付けられたとき」というのがあります。

「お母さんは毎日10回ずつ書いたからあなたも10回ずつ書きなさい」

と「音読したらいいから、何回も音読しなさい」

とか。もちろん、お母さんが言ってることは間違ってはいません。そういうやり方もあります。

 

ですが人によってはそれ自身が苦痛になることがあるのです。

そうするとやる作業になってしまってまうのです。

それをやらなければいけないという風にやるのもそうです。

 

自分自身でやりたいやり方というのもありますよね。違和感あると、どうしても気持ちは乗らぬもの。

そうやってやってるうちに、自分なりの理解の仕方、進め方がわかってきます。

そうしたら急に能率よく勉強できるようになるのです。

 

何事もがまんがまん。親という字は、木の上に立って見る、なんですから。