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テスト勉強というもの

中学生は各学年、2学期の中間テストがもうすぐ始まりますね。

 

 

私は中学生の野球選手をもう25年ほど見てきましたたが、意識の低い選手ほど定期テスト1週間前から、いや、1週間前だけ、という感じの勉強でありました。普段は勉強なんかしなくていいと思ってさえいるような…。

定期テストである程度の点数さえ取れたらいいのなら話は簡単なのですね。教科書やワークや貰ったプリントを丸暗記したらいい。1週間あるのだから気合入れて覚えれば、どんなアホでもまあ1教科30点は取れるでしょう。それで良ければそうすればいいこと。

 

それでも提出物さえちゃんと出して授業態度が悪くなければ、通知表(評定)に「1」が付くことは、まあないでしょう。

 

しかしそれは、簡単に言えば「大会前1週間だけ練習する」ようなものなのですね。それで一応試合はできる、というかやったという気にはなれる。

しかし当然ながら実力はつくはずはないので、勝てるわけがないのです。つまり勝つつもりはないのですな。

 

そもそも勉強って何のためにするのか。大人になって社会貢献する際に、学生時代に培った知識が使えないと社会貢献なぞできるワケがない。つまりは将来社会貢献せんがために勉強はするものなのであります。それを自己実現、と表現してもいい。将来やりたい社会貢献の形は如何に?という事でありましょう。

それなのに、勉強するのは1週間前からだけ。しかも人生の基礎修業となる中学生の時に、です。

そしてそれを容認している保護者。何のための義務教育なのか。なんで税金で学校へタダでいけるのか。考えた事あります?

  

 そういえば野球の指導者でも、「勉強なんてテキトーにやっとけばいい」と言った人もいました。

こういう人はもはや指導者でさえないですな。その子が将来どうなろうが知ったこっちゃない。野球やらせて自分がエラそうにできる環境があればそれでいい人なのでありますと、言っても過言ではないでしょう。

そもそも野球を人間形成の場とか言うのに、勉強はテキトーでいいって?
思いっきりの矛盾なのですぞ。

将来のためにやるべきことは積極的にやる。そういう意識のある子は野球でも何でもうまく可能性はとっても高くなります。

 

 

 この一徳塾を設立したての頃、さるチームから「試験前の12週間だけ勉強させてくれへんか」と言われた事がありました。もちろん丁重にお断りしましたが。そんな指導をしたいために塾を作ったわけではないので。

そのチームの戦績、推して知るべし。「結果は正直」でありますねぇ。

大会前だけ練習するような指導をするチーム、あなたは大事な我が子を所属させたいですか?