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大阪府の高校無償化が与える影響 その②

先週の新聞報道で、大阪府は高校授業料の完全無償化制度案を決定したと発表がありました。

当塾ブログで先日書いた通り、私学側が改正案を了承したのでまあこれ、通るだろうなと思っておりました。
議会での審議を経て、来年度から高3で始め、2026年度から全学年で実施されるようです。所得制限などをなくした無償化は、都道府県では全国初ですね。吉村知事、やってくれます。

ただ残念ながら、即前学年実施とはいきません。公立高校も対応に大わらわになるでしょうから、なかなかそこに踏み込むことはできなかったのでしょう。

そうです、私学はその教育にシッカリと特徴を持たせて明確な方向性があるので、おカネの問題で行きたい、いや、受けたい教育を我慢していた層は、間違いなくそっちに流れることになりましょう。

そうすると、公立も今までよりももっと特徴を出すことを余儀なくされる、という事になります。

 

以前にこのブログに書いた通り、そうなると選択する側が、明確な意思・思考を持っていなくては選択しづらくなるのですね。

単に偏差値がどうのとかで行く高校を決めるというのが、ひょっとしたらとんでもない事になってくるという可能性があるのです。
(今でもそうではありますが)
せっかく苦労して入った高校、しかも人生の中でとても素晴らしい3年間という時間を、つまらんと思って過ごしてしまうのか、それとも「こういう高校生活を送りたかったのよ!」という充実した3年間を過ごすのか。
これ、とても大きいと思うのです。

私など、入学した高校3年間があまりにも面白かったのですが、卒業しても各先輩方や後輩の面々との交流が、野球に関係なくても単なる卒業生、というだけでつながっていく、という、卒業後何十年経ってもそういう環境で楽しませて頂ける、この「大阪府立市岡高等学校」という高校に入り卒業した事を、とても誇りに思っております。

みんなにそういう思いを持って貰えたらなあと思いつつ、進路指導をさせて頂いている今日この頃です。