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見守る、という事。その②

NHKの今回の朝ドラ「舞い上がれ!」

 

なかなか面白そうですね。

先日の放送見ていて、「ああ、これが過保護というもんやねんな」という、過保護の正体とその影響的なものが少し、いや、かなり見えたような気がしました。

主人公の女の子が、少し無理をしたらすぐ熱を出すんですね。そしてその原因がお医者さんにもわからないという。

さてこれは、いったい何が彼女をそうさせているのか。

因果応報という言葉があるように、結果には必ず原因があるもの。

その原因が、このドラマの流れでだんだんあぶり出されています。

 

失敗したらお母さんがあとなんでもやってくれる(ケツを拭いてくれる)んですね。

それどころか、先にお母さんが言ったりやったりしてしまう。

ゆえに自分が言いたい事ややりたい事を奥底に隠し持ってしまって、その鬱屈がストレスでああなったしまった、という風な描き方がされていました。

 

小3にもなって、自分が食べた後のお皿さえ自分で洗った事がない、という…ちょっとビックリでしたが。

それで何かを感じた五島のおばあちゃんが、彼女とお母さんを引き離し、「自分の事は自分でするもん」という感じで全て自分でさせる、失敗しても自分で始末させる、という感じに環境を変えちゃいました。

そういう風な生活が彼女を開放していったのでしょうね。

 

原因は一つでも、その結果は様様な出方をするものです。結果は本当に正直なもの。

この子は少し自分で何かをやろうとすると熱が出る、という出方をしたという事でしょう。

そしてこのお母さんは、我が子を自分の「着せ替え人形・おもちゃ」と勘違いしたのではないのか、とふと感じました。

 

人は本来、何かでみんなに貢献したいという気持ちがあります。

こういう風に自ら貢献する機会を失ってしまわれると、特に親がその機会を摘み取ってしまうと、

その子には大きなストレスとなって表れてくる。

そしてそれをストレスと感じなくなって「当たり前」となった時、その子はどういう人間になるのか。想像に難くないと思います。

 

さてみなさん、あなたのお子さんをそういう人間に育てたいですか?

お子さんをあなたの人形・おもちゃにしたいですか?

それとも、早々に自立心をつけて世の中の皆さんに貢献しやすい体質にして送り出しますか?