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スポーツは余暇でやるもの?

2018年に書いたこのブログ。訂正加筆いたします。

 

日大問題でのワイドショーのコメンテーターである、さる教育評論家的文化人のオバサンの発言で、

「だいたいスポーツなんて余暇でやるもんなんだから、ワイワイと楽しくやれればいいのよ!そもそもがおかしいんですよ」

というのがあり、学識者と言われるオバサンの発言でしたが、ビックリしました。

こんなオバサン達が、これまでの日本を作ってきたのかなあ…って。

 

スポーツは勝利を目指します。相手に勝とうと思わないならそれはスポーツではありません。トレーニングかエクササイズか、レクリエーションですわ。

学生・学徒におけるスポーツの目的は「教育」なのではないでしょうか。

学生・学徒スポーツの使命は、スポーツを通した人間形成こそであろうと、私の経験からそう思っています。

 

「人間教育」は大きく言うと、

1.人としての「徳」  2.知識や技能

この2つを教わり育てていく事です。

その本質は、この2つから「人としての心」を育てていく事ではないでしょうか。

 

その「人の心」を高めるために、日々の鍛錬があるのだと思っています。そのために練習をし技能を磨くのです。

少しでも上を目指す、今日より明日少しでも上手くなってたい、強くなってたい。

まさしく「向上心」ですよね。

 

教育を目的に、社会に役立つ人間になるために、人間としての成長のために、人生のヒーローになってもらうために、

勝利する事を目標として切磋琢磨し、精一杯努力し、試合をして勝った事や負けた事を通じて価値ある体験をする。

そこには感性も必要ですし、協調性や仲間の大切さも必要です。

 

そのスポーツの場でしか、または勉学の場でしか体験できないことがあるのですね。

 

勝つこと負ける事どちらも貴重な体験です。負けを知らない勝者はいない、失敗を知らない成功者もいない。

それをどう落とし込み受け取らせてあげるか、それが指導者としての腕の見せ所だと思います。

 

学業は、人として生きていく上での知識を身に着け、そこから「人としての徳」も育っていくもの。

もちろん教育の一環です。

そしてスポーツは前述した通り。

学業とスポーツ。人としての徳を学ぶのに、なにが違うのでしょう?どう分けられるのでしょう?

 

まさしく「文武は一徳」です。

 

冒頭の、

「だいたいスポーツなんて余暇でやるもんなんだから、ワイワイと楽しくやれればいいのよ!そもそもがおかしいんですよ」という言葉、

では学業でも「余暇でやるもんやからワイワイと楽しくやれりゃあいい」とそのオバサンは言うでしょうかねぇ…。

言わないでしょうね(笑)。