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習ってないからできない?

コロナ休校の期間、授業が止まっていつもの年ならもうかなり進んでいる所が、

全く一つも進んでいない状況。

そうなんですね。でも学校からは、たとえ習っていなくても、教科書を見れば出来るようなことを、学校が始まればスムースに入れるように先にやっておこう、という意味で課題が渡されているはずです。
こんな状況なんですから、学習の遅れが心配なので、当然先生方は考えますよね。

そして、その課題のテストがありました。
ウチの塾生が言っていました。「習ってないのにできるはずない、って友達は言ってました。」

「それ、どう思った?」と私。

「う~ん、塾長の言ってた通り、やっぱりこういう子おるんや…、って。」おお、そう思ってくれたか。

 

「習ってないからできない」は、デキない子の典型的発言、常套句ですね。

これは子供だけでなく、大人でもそうです。「教えて貰ってないからできない、あるいは分からない」。恥ずかしいですね。

まるで、「教えてもらって当然」という意識なんですね。

 

勉強とは、「知らなかった事、わからなかった事を知るように、わかるようになる事」というのが基本です。

初めての事を「知り」「考える」「見る」は、自分から働きかけなければなんにもならない。

見たことがないなら、どういうものか「調べる」ことをすればいい。
それをしない子は、すぐに答えを知りたがります。そして問題の本質を理解することなく、問題を解くためのプロセスだけを理解(丸暗記)するのですね。

こんな態度では、いくら机の前に座ったって成績があがるわけがないです。だって「勉強してない」ですもの。
逆に勉強ができる子というのは、習っているからできるわけではなく、出来ないものはできないものとして自分で考えたり覚えたりしなければいけないという意識を持っています。だから主体的に調べに行くんですね。
ここに思考力の差が出てきます。

この違い、かなり大きいですよ。
世の保護者の方々、当塾生と同様に、もう「習ってないからできない」は禁句にしませんか?