「鬼に金棒」
ただでさえ強いものに、一層の強さが加わること。
これ、裏を返せば実に奥深いことわざなのです。
どれだけその個人がパワーと技術を持っていても、その個人の意志が弱ければその実力はないのと一緒。
そしてどれだけいい武器を持っていても、使う者の意志が薄弱であればその武器の意味がなくなる、という解釈はできないでしょうか。
当たれば必ずヒットになるというバットを持ってたとしましょう。
こんなバットを持っていても、振らなければ当たらない。つまりそのバットの意味はありません。
「振ってやろう」という「意志」ですね。
現役時代、試合でキャッチャーをやってた時に一番いやな打者は、走者が溜ってる時にクソボールでも高目はとにかく振ってくるバッターでした。
「あんなクソボールを振るヤツって大したことないやろ?」
いえいえとんでもない。まかり間違って当たった際、どこまでボールが飛んでいくか…。
それがピンチの時ならたまったものではありません。
逆に、振って来ない打者って全く怖くないです。
仮に色々考えて振らないなら、その考えを読んで逆をいけばいいし、大概は気が引けてる場合が多いです。
どんないい教材があっても、やってやろうという想いがなくてはどうしようもない、という事ですね。
逆に言えばやってやろうという想いさえあれば、どうにでもなる、という事です。
その想いをまず植え付け、そして最強の教材でバックアップ。まさに「鬼に金棒」ですね。